テレビ、新聞などマスコミの報道で、議員の報酬が高い、議員定数が多いとの
指摘がされています。
市民の方々も議員定数が多すぎる、財源が厳しいから、報酬を引 き下げる
べきだ、と言うご意見を良く頂きます。
この問題について、考えてみたいと思います。
しかし、ここでは議員定数と報酬についての、私の意見(主観)は述べずに、
これまでの飯能市議会での議員定数の変化と全国的に見て飯能市議会の
定数、報酬、政務調査費などが多いのか、少ないのかを見て頂き、皆さんの
判断材料にして頂きたいと思います。
これを、ご覧になって、ホームページトップにある「掲示板」にご感想、
ご意見を頂けたら嬉しいです。
飯能市議会議員
鳥居のぶあき
1.飯能市議会の定数と経費削減状況 (約10年間の変化)
1)定数の削減
平成13年4月まで 27名
@平成13年5月から 26名 (平成17年1月〜同年4月までは旧名栗
村と合併し36名)
A平成17年5月から 23名
B平成21年5月から 21名 ※
計 ▲6名 (▲
22.2%)
※平成21年5月の23名→21名になる時は、議員提出議案として条例改正
を行いました。
その際、現在の議員報酬385,000円では生計が成り立たないので、
2名削減分の年合計額約1、300万円を新定数の21名で均等に増額
(約5万円)しようとの議論もありました。
しかし、当時はリーマンショックなどで市場経済が非常に危機的な状況に
あり、とても増額の条例改正については無理だと言うことで、定数削減の
みとなりました。
(生計が成り立たない事については、報酬の根拠となっている、他の仕事との掛け持ち
が可能か「活動記録-1年目」、「活動記録-12年目」及び「支出のモデルケース」を
ご覧下さい。)
2)経費の削減額 平成14年度から平成23年度までの10年間
議員1人当たりの年間報酬は、38.5万円×12ヶ月+期末手当の合計654万円
@ 平成13年度〜平成23年度 ▲1名×654万円×10年間 = 6540万円
A 平成17年度〜平成23年度 ▲3名×654万円×6年間 = 1億 1772万円
B 平成21年度〜平成23年度 ▲2名×654万円×2年間 = 2616万円
合計 2億 928万円
2.全国で飯能市と人口が同程度の自治体に於ける議員定数、報酬、
政務調査費の比較
議員定数は、どの位が適正なのかと言うことは非常に難しい問題です。
住民の代表と言うことで有れば、有る程度の人口に対し議員がいないと、声
が届きにくくなります。
また、市の面積が広ければ、道路、下水、水道、土砂・風水害対策、交通
問題、環境、鳥獣害問題など様々な課題を抱えることとなり、対応も広く求
められます。
そこでまず、人口が同程度で、自治体の面積、議員定数、報酬、政務調査
費を一覧表にまとめたものが
「全国の人口8〜8.5万人自治体の議員定数、報酬等一覧表」です。
また、「埼玉県内の議員定数、報酬、政務調査費一覧」もご覧下さい。
全国の市については、全国市議会議長会がまとめた
「全国市議会議員の定数、議員報酬一覧」が発表されています。